脳梗塞の前兆。ふらつき？視野が？一時的にでる症状とはどんなですか？

一旦脳梗塞が起こると、脳の血管内の血栓によって血の流れが止まり、その先の脳の壊死がはじまり、その脳機能が働かなくなってしまいます。

壊死してしまった脳は回復は難しく機能しなくなることも多く、治療を施しても後遺症が残ったり命に関わることも少なくありません。

しかし脳梗塞が起きる前に、前兆が現れる事も少なくなく、その前兆を見逃さず早期発見早期治療を施せば発症後の治療効果に期待をもつことができます。

発症前に一時的に脳梗塞と似た症状が出る事を、専門用語で「一過性脳虚血発作」※通称 TIA　と言われていて、脳梗塞が起きた方々の約３割弱がTIAの経験があったといわれてます。

TIAは人によって現れてる時間は違いますが、数分から１時間くらいで症状がなくなり自然と治ってきてしまうのが特徴。

短時間のうちに消えてしまうので大丈夫かなと油断してしまうことも多くなります。

TIAも脳の血管に血栓が詰まって症状が出ますが、脳梗塞との違いは、短時間で血栓が溶けるなどして血の流れが再度はじまるため、一時的な症状で済んでしまいます。

TIAの症状は、血栓によるものなので手足のまひや言葉がうまく話せないなど、脳梗塞の時と似たような症状が出てきます。

ただ、TIAの場合、片方の目だけが見えなくなることがあり、脳梗塞の視野が半分見えなくなる症状とは少し違うことがあります。

ここで注意してもらいたい事があるのですが、もしTIAが起こり時間が経ち症状がなくなってきた時に、病院へ行き診察してもらう事は重要な事ですが、症状が出ていないからと言って自分で車を運転したり自力で病院へ行こうとするのはやめた方がいいでしょう。

TIAが起きたと言うことは、脳梗塞が起きるサインかもしれず、移動中に脳梗塞が発症してしまう可能性もすてきれません。

TIAが起きた時は迷わず救急車を呼ぶか、車で病院へ向かうなら誰かに運転してもらう事をオススメします。